ウメ

幹からヤニや褐色の虫糞

コスカシバ

【症状、被害】

 年に1回発生します。
 冬を越した幼虫の発育程度に幅があるため、それが春以降の生育に影響して、成虫の羽化は5月下旬~10月におよび、9月頃に最盛期を迎えます。
 樹皮の割れ目に一粒ずつ産卵し、幼虫が穿入加害するため、樹が衰弱します。
 ここから胴枯病菌などが入るため、サクラの大木が枯れることがあります。
 サクラでは、ソメイヨシノを特に好んで加害します。

【防除、対策】
  1. 寄ヤニや虫糞が出ている部分を切り開いて幼虫を掘り出し、術後はトップジンMペーストなどを塗布する。
  2. 卵からふ化直後の幼虫対象に、スミチオン乳剤(200~500倍液)を幹に十分散布する。この散布は6~9月にかけて最低3回は行う必要がある。