サンゴジュ

葉が食害される

ハマキ類

【症状、被害】

 この虫は葉を巻きこんで幼虫で冬を越し、年に3~4回発生します。
 幼虫は冬眠せずに冬でも気温の高い時には食害を続けます。
 最初の成虫は4月上旬~5月中旬に発生し、主に葉の表面に数十~数百粒の魚の鱗のように卵を産み付けます。
 2回目以降の被害が大きいので注意が必要です。

【防除、対策】
  1. 綴った葉を取り除く。
  2. 薬剤散布しても、幼虫は巻いた葉の中にいるため、薬剤を幼虫に直接かかりにくく効果が期待できないため、幼虫のふ化期をねらって薬剤を散布することが望ましい。
  3. 薬剤は、スミチオン乳剤(1000倍液)を散布する。

ほかにも、ヤマモモ、イヌツゲなどにも発生する。

モッコク
モッコク
モッコク
モッコク
モッコク
モッコク
シキミ
シキミ

アメリカシロヒトリ

【症状、被害】

 年に2~3回発生します。
 樹皮の割れ目などで卵で冬を越し、成虫は5月中旬~6月と7月下旬~9月上旬に現れ、葉の裏に300~700粒を産卵します。
 幼虫(毛虫)は黒色で長い白い長い毛で覆われており、6月上旬~7月中旬と8月中旬~9月頃に現れます。
 幼虫は糸を吐いて袋状の巣を作り、その中に群がって葉肉を食し、葉皮と葉脈を残すため、加害葉は白くカスリ状になります。

【防除、対策】
  1. 白い袋状の巣は、枝ごと切除して焼却する。
  2. 若齢幼虫期に、スミチオン乳剤(1000~1500倍液)やカルホス乳剤(1000倍液)を散布する。

サンゴジュハムシ

【症状、被害】

 年に1回発生します。
 4月上~中旬頃に幼虫が現れ、葉脈を残して食害し成長するため、葉は穴だらけになります。
 成虫は6~7月頃から現れ、幼虫と同じように葉肉だけを食べます。
 メスは茎に穴を開けて卵を産み、幼虫は新芽の頃ふ化します。

【防除、対策】
  1. 食害痕の付近の葉の裏を調べ、成虫・幼虫を捕殺(駆除)する。
  2. 4月中旬(幼虫の発生時期)と6月初旬(成虫の発生時期)に2週間間隔で4~5回、スミチオン乳剤(1000倍液)を散布する。
    (※薬剤散布時に、オルトラン粒剤をまくと効果的。)