種類が非常に多く、約400種類が存在します。その姿はさまざまで、殻をかぶったもの、体がロウ物質や粉に覆われているもの、逆に殻のないものもいます。
大きさは種類によって1~5mm。色は白、茶褐色、紫褐色など。繁殖回数は年に1~3回程度です。成虫は木に張り付いたまま冬を越し、5~7月に幼虫が現れます。
樹木の葉や幹に寄生して吸汁するため、被害木は成長が阻害されて衰弱し、ひどい時には枝が枯れることもあります。
また、カイガラムシの排せつ物は、葉や幹がカビで覆われる「すす病」などの原因となりますので、この虫を駆除します。
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カイガラムシは殻をかぶった害虫のため、成虫には薬剤がなかなか効きません。そのため、薬剤散布はできるだけ幼虫の多い時期を見計らって実施しましょう。
また、防除として、枝葉をせん定して、風通しを良くすることが大切です。特に足元に風が通るようにするとよいでしょう。
年に2~3回発生します。
樹皮の割れ目などで卵で冬を越し、成虫は5月中旬~6月と7月下旬~9月上旬に現れ、葉の裏に300~700粒を産卵します。
幼虫(毛虫)は黒色で長い白い長い毛で覆われており、6月上旬~7月中旬と8月中旬~9月頃に現れます。
幼虫は糸を吐いて袋状の巣を作り、その中に群がって葉肉を食し、葉皮と葉脈を残すため、加害葉は白くカスリ状になります。