8月中旬からマツ葉上に黄褐色の斑点(まだら模様)が現れ、そこから葉先にかけ灰褐色に変色し、葉が枯れます。
マツ葉の褐色への変化や変色した葉の落葉により、発病の翌年の3~4月頃に最も目立ちます。被害が激しいと、木全体が枯れたように見えることがあります。
似た症状で、〔赤斑葉枯病〕がありますが、これは11月頃から発病するので区別がつきます。 〔赤斑葉枯病〕は、当年葉に小さな褐色の斑点が生じ、2~3月に鮮やかな赤褐色の斑点(まだら模様)になり、冬を越し、夏から秋にかけて2年葉の病斑から先端全体が赤褐色に変色し枯れます。枯れたマツ葉は落葉します。
8月末頃から、マツ葉に健全部と黄色の病斑が交互にカスリ模様に現れ、翌年2~3月に気温が上昇すると急激に変色が進み、激害の場合は褐色に変わり、激しくふるい落ちます。
この病菌の胞子は5月に形成量が急激に増加して、放出・飛散は6月上旬~7月中旬に集中するので、感染時期としては6月上旬~7月中旬が最も重視されます。
また、1水はけによい場所への植栽、2落ち葉などの有機物は取り除く、3強度の剪定や芽摘みをしないなど、適正な管理が必要です。
年に4~5回発生します。
4月中旬よりふ化し、10月まで繁殖を繰り返します。特に5~6月と9~10月に高密度になり、高温乾燥の年に発生が多くみられます。
吸汁されると、緑色の葉が黄色くなり、被害が進むと褐色になるため、健全なものと区別が容易です。
なお、ハダニは水に弱いため、樹高が低い木ならば、先に散水して虫体を落としてから、薬剤を散布すると効果が高まります。
5月頃から枝葉が赤褐色にしおれ、患部のマツ葉は全て落葉します。
皮目上には褐色~灰褐色、円状または杯状の多数の菌体が現れます。
連続的な乾燥や、冬期の低温・乾燥、樹勢の衰退などが誘因になって発生します。